いいチャレンジ | 子どもの学びを助ける:サポートする?チャレンジする? パート2

いいチャレンジ
子どもの学びを助ける:サポートする?チャレンジする?
パート2

ライアン・スプレーグ (メロディイングリッシュ オーナー)
訳  ルエカ翔子 (メロディイングリッシュ神戸・芦屋校講師)

子どもの学びを助ける:サポートする?チャレンジする? パート2 いいチャレンジ

いいチャレンジ とは何だと思いますか。前回のブログでは、子どもたちがもっと上手に学んでいくために愛のあるサポートが必要だということをお話しました。 ですが、まったくチャレンジのない、ただ愛するだけのサポートでは自立してしっかり学ぶ人には育ちません。 悲しいことですが、現代の日本には大人になっても親に世話をしてもらっているという人がたくさんいます。 30代になっても、親にご飯の用意や洗濯をしてもらっているという人に出会ったこともあります。 ただ愛を与え続けるサポートは、子どもに悪い影響を与えてしまいます。 自分の必要を自分でケアするという自立心から遠ざかり、その結果、他の人の必要をケアするということもできなくなってしまうのです。

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一人一人の子どもが成長していくために、自分の日常生活の中でチャレンジを体験することは必要不可欠です。では、どうすれば正しいタイミングで、その子に合ったチャレンジを与えることができるのでしょうか?赤ちゃんに、自分でご飯を食べなさいとは言えませんよね。幼稚園児に、自分でお弁当を作りなさいと言うこともできません。ですが、ご飯を食べたりやお弁当を作ったりという、その活動の中に参加させてあげることはできるのです。たとえば、赤ちゃんが物をつかめるようになってスプーンを持てるようになったとします。でもその時点ではまだ、自分の口にスプーンを持ってきて食べるということまではできないでしょう。お母さんが口の中にスプーンを持っていけるよう助けてあげることで、食べることができます。

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この考え方は、児童心理学において「スキャフォールディング(足場づくり)」と呼ばれています。これは、子どもたちは一つ一つの能力において、それぞれが、様々なレベル(段階)にいるという考えが元になっています。たとえば先ほど書いたように、初めてスプーンをつかめるようになった赤ちゃんが、お母さんの助けなしにすぐ自分でスプーンを持ってご飯を食べることはできません。そこで、もしお母さんが赤ちゃんに、自分でスプーンを使って食べようとするチャレンジ(足場作り)をしてあげるなら、赤ちゃんがスプーンを使う能力は早く上がり、お母さんのサポートなしにできるレベルに達するのです。

この原理は、英語の学習においても同じなのです。子どもが新しい英語の言葉を話し、読み、書き、理解する過程において、チャレンジに向かえるようにしてあげるなら、先生や親は、その子の英語の能力を成長させる手助けをしていることになるのです。新しい言葉を使うチャレンジに向かうとき、一人一人の子どもが必要とするサポートのレベルは違います。そして、その子が今チャレンジしているレベルに対するサポートが必要なくなるまで(つまり次のレベルに行けるまで)、同じチャレンジに何度も向き合わなくてはいけないでしょう。そうしていくことで、たとえば新しい言葉を使うという能力を習得するようになるのです。

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英語の学習において、 子どもたちがチャレンジに向き合っている時、 親としてどのように適切なサポートができるか、 実践的なアドバイスをしたいと思います。 たとえばあなたの子どもが初めて英語の言葉を書き始めるとしたら、 あなたはただ、 鉛筆と紙を渡して 「はい、書いてみなさい」 と言いますか? そうではないはずです! まず子どもたちは、 あなたが書くところを見る必要がありますよね。 まず一つの文字から始めましょう。 そして今度は子どもも同じようにやってみます。 でもこの時、 子どもの手を自分の手で一緒に持ってあげて、 ガイドしましょう。 それを何度か繰り返します。 そのあと、 一緒に書いた字を自分一人でなぞらせます。 文字をなぞっている時、 それを見てあげましょう。 そして文字の上をきちんとなぞれるよう、 ゆっくりと慎重にできるよう励まします。 なぞれるようになったら、 今度は自分で文字を書けるように、 そして親が書いた文字と同じくらいきれいに書けるようにチャレンジしてあげます。

こういったプロセスは、どのような学びにおいてもできるものです。まず実際にやって見せてあげる、ガイドしながら一緒に練習する、今度は自分一人でマネをしながらやってみる。そうして初めて、自分でできるようになります。学習するものの難しさによって時間がかかるものもありますが、このステップに沿っていけば、ほとんどのことを子どもたちは習得できるでしょう。それぞれのステップにおいて、正しい次のレベルとチャレンジがあります。この小さな段階を踏んだレベルを無視してしまうと、大きすぎるステップ(英語の文字を覚えることでいうと、自分の名前を書くなど)に急に直面してしまうことになります。これでは、子どもに急に大きなことを期待しすぎることになってしまいます。ですから、子どもの英語の学びを皆さんが助けようと思われているなら、この方法をお子さんとやってみることをおすすめします!

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