日本の英語教師は、2020年に準備できてるの?

日本の英語教師は、
2020年に準備できてるの?

最近、ある県教育委員会が中学校の英語教師を対象にTOEICを実施したという記事を読みました。
2020年 からの英語教育の改定では、高校受験・大学受験の英語が大幅に変わります。このTOEIC実施の背景にはおそらく、中学校の英語教師自身が、その変わっていく高校・大学入試を教えるのに十分準備ができているのかを、教育委員会が調査したかったからだと思います。
ご存知ない方のためにお伝えしておきますと、2020年からの入試では、今まで読むこととや聞くことだけであった英語の試験から、話す(スピーキング)、書く(ライティング)というスキルも試験されるようになるのです。さて、中学校の英語教師の「テスト」の結果はどうだったのでしょうか?

2020年からの入試では、今まで読むこととや聞くことだけであった英語の試験から、話す(スピーキング)、書く(ライティング)というスキルも試験されるようになるのです。

74人の受験者のうち、(990点満点中)730点以上に達していた教師はわずか16人でした。また、受験者の14人は500点以下だったとのこと。そしてなぜか、1人は280点という点数を取ってしまいました。これは、中学生の平均点です。この結果は、非常に驚くべき結果です。
そして残念ながら、これはこの県に限ったことではないはずです。私だけでなく、他の関西で働いている教師仲間もみんな、こういうことが普通に起こっていると言っています。日本の中学校英語教師の多くが、英語が上手ではないのです。

74人の受験者のうち、(990点満点中)730点以上に達していた教師はわずか16人でした。また、受験者の14人は500点以下だったとのこと。そしてなぜか、1人は280点という点数を取ってしまいました。これは、中学生の平均点です。この結果は、非常に驚くべき結果です。

74人中16人ということは、21%ということです。つまり、この県の英語教師のうち80%は、TOEIC730点以上を取得する能力がないことになります。また、受験した教師のうち500点に満たなかったのは19%です。就活サイトでは、掲載されている仕事のうち少なくとも半分の仕事が、TOEIC500点を最低ラインとして記載されているところもあります。つまりどういうことかというと、この県の中学校英語教師の19%は、基本的な英語を必要とする大半の仕事に要求されている基準さえも満たしていないということになるのです。この現状は残念ながら、悪化している一方です。

そして忘れてはいけないのは、この記事の中で書かれているTOEICのメインは、教師の読む力と聞く力が試されたということです。このTOEICにおいて彼らの話す力、書く力は、ほとんどテストされていないはずです。
もしTOEICのスピーキングとライティングを彼らが試験したなら、きっと今よりももっと悪い結果となるでしょう。これは深刻な問題です。なぜなら2020年からの受験英語では、スピーキングとライティングも導入されるからです。

良かれ悪しかれ、今回のこのTOEICの結果は、かなり重要なことが置き去りになされてもいます。この結果では、教師の知識や教える能力は見えてきません。悲しいことに、多くの日本人の英語教師が、時代遅れの古い英文法の教え方をしているのです。これはもちろん、彼らがそのやり方しか教わってこなかったからなんですけれど。本来英語の教え方には色々あり、良い先生であれば、一つのレッスンの中でその中から様々な方法を用いてレッスンを行います。

たとえばメロディイングリッシュでは、「バイリンガルメソッド」というアプローチで英語を教えています。この方法では、まず英語で新しい言葉を教え、子どもたちに自分の言葉(日本語)で意味を当ててもらいます。そのあと、英語で一緒に練習していきます。また私たちはよく、「その(あなたが言った)言葉(日本語)は英語では何ていうかな?」と聞くこともあります。そうすることで生徒たちが、母国語から外国語へ移行して考えられるようになります。

先ほどお話ししたいわゆる日本の古い教え方である「グラマートランスレーションメソッド(文法訳読法)」は、これとは真逆です。この方法では、ほぼ毎回、生徒が英語「から」日本語「へ」訳します。もちろんこの方法にも、理解を確かめるといった用途がありますが、言語を学ぶ環境においてこれだけが唯一の方法になるべきではありません。私はできるだけ様々な方法を使ってアプローチしています。たとえば1回の授業の中で、バイリンガルメソッド、ダイレクトメソッド(直接教授法)、トータル・フィジカル・レスポンス(全身反応教授法)、そして先ほど述べた文法訳読法も、使っています。

私が疑問視しているのは、次のことです。スピーキングとライティングのスキルがほとんどテストされないTOEICにおいて、80%もの日本人英語教師が730点にすら到達していない中で、その英語教師たちによって、子どもたちは本当に2020年から始まる英語4技能の勉強についていけるのでしょうか?
たとえ英語に長けた先生でも、言語の教育方法についてどのように適した方法を選んで使うのか学んでいなければ、クラスの中で上手な授業をしていくことは難しいでしょう。

私が今まで学校で教えてきた英語の授業では、英語を実際に話すというのは常に後回しにされていました。私が教えに行ったときだけ英語を話そう、という感じです。 私がALTの教師をしていた時、1つの中学校と2つの小学校を同時に担当していました。2つの中学校と6つの小学校を担当している、という先生もたくさんいました。そういう学校に通う学生たちが、ネイティブの英語教師と話せる機会はどれくらいあると思いますか?運が良くて、月に1回でしょう。でもお分かりの通り、ネイティブの英語教師とのたった50分、月1回きりのクラスを受けたところで、誰もこれからやってくる英語の試験に向けて準備ができているとは思えませんよね。

だからこそ、メロディイングリッシュのようなスクールが本当に大切なんです。日本の子どもたちに必要なのは、これから子どもたちが直面するグローバルな将来のために準備させてくれる、経験と資格が備わった英語の先生です。否が応でも、今の子どもたちが大学を卒業する頃には、バイリンガルであることが求められる時代になるでしょう。子どもたちが正しいツールと楽しい環境、そして素晴らしい先生たちを与えられたなら、このゴールに到達することができるます。皆さんの周りのお母さん、お父さんたちにも、ぜひこのことをシェアしてあげてください。日本の英語教育の将来について考えることは、あなたの子どもにも、そして皆さんの周りの子どもたちにも、とっても大切なことです。読んでくださって、ありがとうございました!

Board of Education administers English test for teachers with disheartening results
https://www.japantoday.com/smartphone/view/lifestyle/kyoto-board-of-education-administers-english-test-for-teachers-with-disheartening-results

中学校教師の「TOEIC」受験を実施 唖然とする結果に
http://news.livedoor.com/article/detail/12679838/